茨城県下妻市にて四国八十八箇所霊場の写し巡礼・円明寺の石仏,大谷石修復工事
茨城県下妻市の円明寺にて、経年劣化により割れてしまった石仏の修復工事を行いました。修復には、もともとの石材である 大谷石(安山岩) を使用し、より美しく、そしてしっかりと安定するように仕上げました。
経年劣化で崩れた石仏の修復
修復前の状態:崩れてしまった石仏
年月とともに風雨にさらされた石仏は、ひび割れや破損が進行していました。円明寺に祀られているこれらの石仏は、参拝者にとっても長年親しまれてきた大切なもの。そこで、もとの大谷石を使いながら、可能な限り元の姿を取り戻す修復工事 を実施しました。
修復作業のポイント
修復後の状態:再設置された石仏
1. 破損部分の補修とクリーニング
長年の風化により傷んだ表面をクリーニングし、元の風合いをできる限り残しつつ、破損部分を丁寧に補修しました。大谷石は柔らかく加工しやすい反面、劣化しやすい特性があります。そのため、自然な形状を損なわないように細かく調整しながら修復 を行いました。
2. 安定した基礎づくり
柱の下に設置した大谷石
修復した石仏が再び倒れることがないように、基礎部分には新たに大谷石を設置しました。これにより、地面との設置面がしっかりと固定され、長期間安定して設置できる ようになりました。
3. 全体のバランスを調整
修復後の石仏は、以前よりもバランスよく並ぶように配置 し直しました。これにより、見た目の美しさはもちろん、お参りする方々がより安心して手を合わせられる空間をつくることができました。
施工後の様子とお客様の声
修復工事を終え、円明寺の関係者様からは「以前よりも綺麗になり、しっかりと安定しているので安心した」と喜びの声をいただきました。特に、大谷石の自然な風合いを残しながら修復できた点にご満足いただけたようです。
私たちは、歴史ある石仏やお墓を守り、次世代へと継承していくお手伝いをさせていただいております。今回のような石仏の修復や、その他石材に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。